米国の臨界前核実験に抗議する

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公開日 2019年07月24日

更新日 2019年07月27日

 

2019年5月24日、米国核研究機関のローレンス・リバモア国立研究所が、プルトニウムを用いた臨界前核実験を同年2月に実施したことを発表した。トランプ政権下では、2017年12月に同様の実験が行われている。


今回の核実験は、世界的に高まっている核廃絶へ向かう動きに反する行為であり、われわれ東京反核医師の会は、米国政府に対して断固として抗議する。
同研究所は実験の目的を、貯蔵されている核弾頭の安全性を向上させるためとしているが、米国は2019年1月には小型核開発の製造を開始、2月には、INF 全廃条約の破棄をロシアに通告しており、今回の実験が、核兵器を使用できる態勢づくりの一環なのは明白である。実験が行われたのは米朝首脳会談の直前であり、米国は北朝鮮に非核化を迫りながら、自らは核兵器の性能向上を進めていたことになる。国際的な信頼関係が大きく損なわれるのは必至だ。


また、核爆発を伴わないということは、実験の安全性を担保するものではない。今回の実験でも、用いられた核物質封じ込め容器から少量のプルトニウムが漏出し、付近の汚染も確認されている。


核兵器は一度でも使用すれば、全世界に長期的な影響が及ぶものであり、「使える核」は存在しない。世界最大の核保有国である米国が核軍備の増強を強めることは、国際的な緊張を高め、軍拡競争をもたらすものであり、容認できない。

東京反核医師の会は、今回の米国の臨界前核実験に強く抗議するとともに、米国が核軍拡の方針を転換し、縮減・廃絶に向けて積極的な役割を果たすことを求める。


2019年5月30日
核兵器廃絶・核戦争阻止 東京医師・歯科医師・医学者の会
(東京反核医師の会)
代表委員 向山 新、 矢野 正明、 片倉 和彦

米国の臨界前核実験に対する抗議声明[PDF:101KB]

 

ローレンスリバモア国立研究所

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