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公開日 2022年05月23日
更新日 2022年05月24日
アメリカの未臨界核実験に抗議する
2022年4月13日、アメリカのバイデン政権が2021年6月22 日、9月16 日の2度に渡り、西部ネバダ州で未臨界核実験を行っていたことが明らかになった。緊張の高まる国際情勢の下で、核兵器の近代化を目的としたものと見られる。
これらの実験は、2021年1月22日の核兵器禁止条約の発効後に行われており、核兵器の廃絶を目指す国際的な世論に真っ向から反するものである。2022年2月にロシアによるウクライナ侵略が始まり、核戦争勃発の危険性がかつてなく高まっている中で明らかになった核実験の事実は、さらなる軋轢と終わりのない軍拡競争を呼ぶものであり、到底容認できない。
ウクライナ侵略の中で、ロシアのプーチン大統領は核兵器による威嚇を周辺国に繰り返している。この事実は、「核兵器による抑止力に基づいた平和」という核抑止論が根本的に誤っていたことを示している。「核抑止力」こそ、現実には侵略の道具として利用され、国際秩序に対する最大の脅威に他ならない。
我々は、アメリカの未臨界核実験に抗議するとともに、アメリカ政府に対し、核兵器廃絶を達成するための具体的な行動を求める。
2022年5月23日
核兵器廃絶・核戦争阻止 東京医師・歯科医師・医学者の会
(東京反核医師の会)
代表委員 向山 新、 矢野 正明、 片倉 和彦
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