映画「for you 人のために」「生きる from Nagasaki」劇場公開のご案内

 2-96

公開日 2022年08月14日

更新日 2022年08月15日

広島、長崎の被爆者の方々を取材した二作の映画が劇場で上映されますのでご紹介します。 本作はテアトルシネマグループと共同で立ち上げたSDGsシェアプロジェクト(社会的な課題を映像や音楽を通じて知ることからはじめるプロジェクト)作品に選ばれています。

for you 人のために

原爆による被害を受けながらも人のために動いた人たち

 

2016年、オバマ大統領(当時)が歴代アメリカ大統領として初めて被爆地広島を訪れた。
多くの被爆者が追悼式典に参列する中に森重昭の姿があった。
オバマ大統領は森の前で立ち止まり、優しく彼を抱き寄せた。
その時の意味とは。
アメリカが原爆投下地を決断した時、その地にアメリカ人がいないかも選ぶ基準となった。
しかし、実は数日前に日本軍によって撃墜されたアメリカ軍機の捕虜が広島にいたのだ。その事実を40数年かけて調べ上げ、乗組員らの遺品をアメリカ人家族に返却したのが森である。
彼をそこまで動かしたものは何なのか...。
また広島には人のために尽くした人たちが多くいる。
原爆手帳の取得や制度の見直し、暮らしへの寄り添い。
立ちはだかる挫折を乗り越えた力とは。
被爆しながらも救護活動を続けた外国人神父たち。自身も怪我を負いながら、広島市民の救護活動を行っていた。 被爆直後は外国人であることで恐怖を感じながらも、市民に寄り添い続けた。
なぜ彼ら、彼女らはそこまで人のために動くのだろうか。

 

広島原爆を通し、当時の惨状から人々の生き様を浮き出させ、「人のために生きた人たち」に焦点をあてたドキュメンタリー映画。

 

監督:松本和巳
出演:森重昭、森佳代子、桒本勝子、切明千枝子、深堀升治、佐藤奈保子、中本彰子、大本進、李聖一、ロバート・ディータース、福田未子、ルイス・カンガス
主題歌:BONNIE PINK

 

生きる FROM NAGASAKI

原爆で被爆しながらも今まで生きてきた力とは・・・

 

本作は、前作「a hope of NAGASAKI 優しい人たち」に続く、長崎被爆者の証言を集めたオーラルヒストリー・ドキュメンタリーの第二作目である。
壮絶な被爆を体験しながら、今も力強く生きている彼ら、彼女らの力とは。
様々な課題で生きる力を削がれていく人々が増える今の世の中に、被爆者の「生きる」力と思いを届けます。

 

<新たな7名の証言>
1945年8月9日11時2分、広島に続き長崎にも原爆が投下された。
多くの犠牲者が出た惨劇であったが、生存した者たちも多くいる。その惨劇の中で、永井隆と一緒に救護活動を行った者も健在である。
しかし年月とともに彼女にも変化が・・・。

 

終戦直後、家にアメリカ兵が立ち寄ってきえ、オルガンを弾くように言われ演奏していた少年。毎日のように彼らはやってきて歌うのは「きよしこの夜」だった。いつしか彼らとのコミュニティーが出来上がり、ある将官がついに妹を自分の娘にしたいと。その少年だった武立は、その思いを今に蘇らせるために向かった先は、とある教会である。

 

いまだに被爆体験を話してこなかった被爆者がいる。風化されつつある原爆の事実が、ある家族のやり取りでも見られた。団らんの中、原爆を知らない親戚に「当事者の気持ちがわからんか!」と叱責したことを思い出す被爆者がいる。

 

そして「皆に支えられて生きてきた」と言う者も多くいる。差別や偏見がある一方、支え合う人々の思いも存在し、それぞれの生きてきた思いを綴る。

 

監督:松本和巳
出演:武立進一、平山和郎、椿山政子、中村京子、城崎尚道、西村勇夫、中井澄子、北浦キヨ子、井上久子、冨田佳穂
主題歌:エレジー
歌:BONNIE PINK

 

【上映スケジュール】

「for you 人のために」8月5日~18日シネリーブル池袋、9月2日~テアトル梅田 他、アップリンク京都 など予定

「生きる from Nagasaki」8月19日~9月1日シネリーブル池袋、9月9日~22日テアトル梅田 他、アップリンク京都 など予定

問い合わせ:info@sdgsshare.info  (SDGs Share Project)