2023年1月28日(土)第35回総会・記念講演会のご案内(オンライン併用)

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公開日 2022年12月28日

更新日 2023年01月11日

2023年「東京反核医師の会」総会を下記の日程で開催しますのでご案内いたします。
総会後、太平洋核被災支援センター共同代表の濵田郁夫氏をお招きして、記念講演を予定しております。
どなたでもご参加いただけますので、ぜひ奮ってご参加ください。

※新型コロナ感染症対策のため、開催後の懇親会は見合わせております。ご了承ください。

 

日 時:2023年1月28日(土)
15:00~16:00 東京反核医師の会総会
16:00~18:00 記念講演 

テーマ:「ビキニ事件の被害の実相とビキニ事件をめぐる訴訟」
講 師:濵田 郁夫 氏(太平洋核被災支援センター 共同代表)
会 場:東京歯科保険医協会 会議室(Zoom併用)※Zoomでの参加をご希望の方は、お申し込みの際にその旨をご記入ください。

濵田郁夫氏

<講師からのメッセージ> 

私は、元中学校の教員です。1987年にたまたま室戸市の中学校に勤務していたこともあり、船員さんへの聞き取り調査をし、船員さんたちと一緒に検診を実現させる取り組みをしたりしていました。調査する中では、当時の船員さんたちの中に癌の発症率は高いことが明らかになっています。

 ビキニ問題は、長く隠されてきました。室戸では関係者の中でも「ビキニ問題は言われん言われん」とされてきており、船員さんたちは口をつぐんできていました。屈強な漁船員というイメージがありますが、奥さん方からの聞き取りの中では「どうしてうちの主人はこんなに病気をするがやろ、と思っていました」という声を多く聞きます。当時、水揚げの時にガイガーカウンターが大きく反応したことなどは、奥さんやお子さんにも語っていない方がほとんどです。これは、放射能による病気であることを恐れたこと、魚が売れなくなることを恐れたことなどが言われています。しかし、それだけではないだろうと思います。ビキニ問題は、当時は核実験反対の大きな運動にもなっていました。特に1957年のクリスマス島の実験に対する反対運動は大きなものだったようです。その運動を支えていたのは労働組合運動だったと思います。室戸には室戸岬船員同志会という組合と室戸船員組合という二つの組合がありました。特に船員同志会の活動はとても興味深いものがあります。当時のマグロ船の様子なども織り交ぜてご紹介できたらと思っています。

 ビキニ問題は1960年から一気に社会的な話題から消えていきます。核の平和利用戦略があるのだろうと思います。このあたりのことは、ご存じのように高橋博子さんたちの御研究に学ぶところです。

 2016年に労災申請と共に国賠訴訟をはじめました。現在は2019年より労災申請却下処分取り消しの裁判と、損失補償裁判をやっています。裁判については、そのキーワードは内部被ばくだろうと思っています。医学的な問題は私たちは素人ですので、先生方に教えていただきたいところです。この内部被ばくや低線量被ばくの問題をどのように一般的な社会的な認識としていくのか、そのことが大きな課題であるように思います。マグロ船の船員さんたちはまさにそのことに苦しめられてきた(ている)のです。



主 催:東京反核医師の会

申込み:お問い合わせフォームからお申込みください。Zoom参加をご希望の場合はその旨をご連絡ください。参加方法などを後日ご案内いたします。
    その他のお問い合わせは TEL:03-5339-3601 (担当:江島)まで。
 

 

 

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