福島第一原発事故後の放射線防護における最大の問題は、市民の人権や意向を無視した方策がとられてきたことにあります。放射線の影響から身を守る「放射線防護」の基準のもととなるICRP(国際放射線防護委員会)の基本勧告が2030年頃に向けて改訂される予定です。市民を重視した放射線防護を実現するための長期的な取り組み体制づくりの第一歩として企画しました。
日 時:2023年11月 3日(金・祝)~4日(土)
会 場:福島テルサ「3階」+zoomによるハイブリッド開催
(福島市上町4番25号)
申込方法: 下記のリンクから、お申込みください。
■報告会場の参加登録 【申し込み締切:10/27(金)】(定員を超えた場合、お断りする場合があります。あらかじめご容赦ください)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScc2iRpgUW_I0YrB2Snvnjc2zf2dV2FQqNxhbHGBJ9bb4xxGA/viewform
■Zoomの参加登録(定員1000名、登録いただければアドレスが返送されます)
https://keio-univ.zoom.us/webinar/register/WN_s1DBFHMsQS6caZ5uPRfrwQ
■展示会場(同じく福島テルサ「3階」): 登録なしでご自由にご覧いただけます。
参加費:無料
【(暫定)プログラム】 11月3日(金・祝)
※報告タイトルなどは仮題です。また団体アピールなど調整中の部分もございます。確定版は後日公開しますのでご了承ください。
※報告は、ZOOMによるリモートの場合があります。お名前の後ろに★印のある方はリモート報告です(現時点)。
[13:00-14:25] 福島の経験を共有する/ICRP146の問題(1)
●全体の趣旨 /濱岡豊(慶應義塾大学教授、CCNE福島原発事故部会)
●福島事故被災者の視点から /武藤類子(福島原発告訴団団長、CCNE委員)
/島明美(伊達市民、現市議会議員)
/八巻俊憲(元福島県立田村高校理科教員、CCNE福島原発事故部会)
/明智礼華(原発賠償京都訴訟団、CCNE事務局)
/市村高志(Tomioka. Connection. Fellowship 共同代表、CCNE福島原発事故部会)
[14:35-15:30] <展示の趣旨と団体アピール>
・後藤 忍(福島大学教授、CCNE福島原発事故部会)「減思力展示について」
・飛田晋秀(写真家)「福島の記憶 3.11で止まった町」
・原子力災害考証館furusato
・郷田みほ「市民立法「チェルノブイリ法日本版」を作る郡山の会(しゃがの会)」代表
・福島敦子「原発賠償京都訴訟・原告団」共同代表
・(調整中)紺野則夫「福島原発事故被害から健康と暮らしを守る会」他
[15:45-16:40] 福島の経験を共有する/ICRP146の問題(2)
●近隣県から /清水奈名子(宇都宮大学教授、CCNE委員)
●全体Q&A、プレ企画に寄せられた質問・コメントの紹介 /濱岡豊(慶應義塾大学教授)
[17:00-18:40] UNSCEAR福島報告書の問題点(1)
●総論 /本行忠志★(大阪大学名誉教授、大阪大学大学院医学系研究科招へい教授、医師)
●健康影響 /津田敏秀★(岡山大学大学院教授、医師・医学博士)
●線量評価 /黒川眞一(高エネルギー加速器研究機構・名誉教授)
報告会場【(暫定)プログラム】 11月4日(土)
[10:00-12:25] UNSCEAR福島報告書の問題点(2)
●甲状腺がんのデータから /加藤聡子★(理学博士・元短期大学教授)
●甲状腺がん患者の実態 /牛山元美★(さがみ生協病院内科部長)
/崎山比早子★(3・11甲状腺がん子ども基金代表理事、CCNEアドバイザー)
●甲状腺以外の健康影響 /林敬次(はやし小児科院長・医療問題研究会代表)
●県民健康調査の問題点 /種市靖行(医師)
●Q&Aと総括議論
団体アピール
・井戸謙一★(「311子ども甲状腺がん裁判 弁護団」団長)
・今野寿美雄(「子ども脱被ばく裁判」 原告代表)
・武藤類子(「ALPS処理汚染水差止訴訟」事務局)
<昼休憩>
[13:25-14:35] ICRP新勧告改訂に向けて
●全体像 /柿原泰(東京海洋大学教授、市民科学研究室・低線量被曝研究会)
●史的背景と科学的側面 /藤岡毅(大阪経済法科大学客員教授)
●市民のための防護 /瀬川嘉之★(高木学校、市民科学研究室・低線量被曝研究会)
●Q&Aと総括議論
[14:45-16:30] 連帯に向けて
●広島・長崎と /小山美砂★(ジャーナリスト・元毎日新聞記者)
●公害病と /林衛(科学ジャーナリスト・富山大学准教授)
●世代をつなぐ /清水奈名子(宇都宮大学教授)、後藤忍(福島大学教授)
/明智礼華(原発賠償京都訴訟団、CCNE事務局)
/佐久川恵美(同志社大学都市研究センター研究員)
●Q&A
[16:30-16:40] 連帯に向けて
●全体まとめと今後に向けて /清水奈名子(宇都宮大学教授、CCNE委員)
主 催:慶應義塾大学商学部・濱岡研究室
共 催:原子力市民委員会(CCNE)、市民科学研究室・低線量被曝研究会、
科研費プロジェクト「放射線防護体系に関する科学史・科学論的研究から市民的観点による再構築へ」、
科研費プロジェクト「低線量被曝の健康影響をめぐる日本での論争とその社会的背景に関する研究」、
福島原発事故による甲状腺被ばくの真相を明らかにする会、富山大学科学コミュニケーション研究室
問い合せ先:原子力市民委員会 TEL: 03-6709-8083